秘話#11

漢字というのは面白いものである

そもそも

漢字は、約3500年ほど前、紀元前15世紀に中国大陸で作られたとされており

その成立や、構造には「六書(りくしょ)」があります


1:象形文字…物の形を象って作った漢字

2:指事文字…図や記号を使った抽象度の高い漢字

3:会意文字…象形文字や指事文字を意味で組み合わせた漢字

4:形声文字…象形文字や指事文字を意味と音で組み合わせた漢字

5:転注…意味を注釈し合う、意味のつながりで他の漢字に転用など…

6:仮借…文字を借りて同音の新単語を作る

※1~4の「四書」が漢字形成の方法で、5・6は応用方法


こうして作られた漢字は、時代によってその字体が変化していきます


1:甲骨文字…殷~周

2:金文…殷~漢

3:篆書(てんしょ)…秦

4:隷書(れいしょ)…秦~漢

5:草書(そうしょ)…漢~

6:行書(ぎょうしょ)…漢~

7:楷書(かいしょ)…三国六朝~


これらは、竹簡や木簡などに毛筆で書かれて、残されておりました

この漢字が日本に伝来したのは

西暦1世紀前後です

ここで

和語である「訓読み」に対して

伝来した字音である「音読み」が生じることになります

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・


『 李 』

もちろんだ

これは

「すもも」と読むだろう

そして、この文字といえば


『 李下に冠を正さず 』


であろう。

「すももの木の下で冠をかぶりなおそうとして手をあげると、実を盗むのかと疑われるから、そこではなおすべきではない」

つまり

「人から疑われるような行いは、さけるべきである」

という意味だ…

これを


『 もっこ 』


だと…

「すもも」の解説に明確にあるように

「どこか果実の丸い可愛らしい様子や、甘酸っぱく瑞々しい雰囲気を連想させる…」

では比較してみよう


1:「すもも」

2:「もっこ」


どちらが、より「丸くて可愛らしい」だろうか…

いや、言わなくてもわかるだろう

そして、どちらがより瑞々しいだろうか…

これも同様である

そう

間違えたのである

いや、この解答を書いてくれた学生が…では断じてない

そう

この「李」という漢字を

「すもも」と決定した人間が

間違えたのである…

いや、それも正確ではないかもしれない

その時代においては「すもも」で精一杯だったのだろう…

それは仕方のないことであり

それもまた美しさでもある…

しかし…しかしだ

我々は進化を続けている…いや、進化を義務付けられており

また、その進化を止めることもできない

運命と宿命が見事に同居を決め込んでいるのだ

・・・

変えればよい…

変革を恐れてはならない…

真に恐るべきなのは

ただ朽ち果てていくこと…

・・・


「もっこ」


2019年…歴史が動いた瞬間である


同時に「丸子」で「がんこ」も気になる…

その下の「ふるさと」も

歴史はまだまだ塗り替えられ続けていく


( ゚∀゚)・∵. グハッ!!


運呼

いすぽん国語

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